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2017年2月15日 (水)

放射線被ばく基準をゆるめようとする読売新聞フェイク社説に関する公開質問状を提出、賛同人を募っています

読売新聞社に公開質問状を送付

 放射線被ばく基準をゆるめるよう求める社説を掲載した読売新聞社に対し、 2月15日(賛同人51名)、2月18日(賛同人103名)に、下記の公開質問状を送付しました。

 3月13日には、327名の賛同(第3次集約)を得て、あらためて読売新聞社に公開質問状を送り、文書で回答するよう、三度求めました。

賛同人を募集しています

 引き続き、公開質問状への賛同人を募ります。

 賛同していただける方は、右の放射線被ばくを学習する会にメールをクリックし、賛同人申込と明記の上、お名前、都道府県と市町村名、あるいは肩書き・所属を記入し、送信してください。

 ある程度の人数がまとまる度に、読売新聞社に送付します。

     
 放射線被ばく基準をゆるめようとする読売新聞

フェイク社説に関する公開質問状

 さる2月9日、読売新聞朝刊は「放射線審議会 民主党政権時の基準を見直せ」と題する社説を掲載しました。この社説は放射線審議会の権限強化を図る法律案上程のねらいを端的に表現しています。「科学的には、100ミリ・シーベルト以下の被曝による健康への影響はないとされる」、“年間1ミリシーベルトを超えて被ばくしても問題ない”との誤った認識のもと、年間1ミリシーベルトの線量限度、食品・飲料水や除染の基準をゆるめるよう、放射線審議会に要求しています。

飲料水の放射性セシウム濃度基準は、日本の状況に当てはめると、米国3.7ベクレル/リットル、欧州8.7ベクレル、日本では10ベクレルです*。ところが読売新聞社説は「米国が1キロ・グラム当たり1200ベクレル、欧州が1000ベクレル」と、全く間違ったデータをもとに、基準をゆるめるよう主張しています。まさにフェイク社説であり、マスコミの倫理にもとる行為です。

貴殿が222日までに、この公開質問状に誠意をもって応えられるよう求めます。 

 

1.日本の飲料水セシウム基準値が米国・欧州より100倍も厳しい“旨の主張の根拠は何でしょうか? 主張の誤りを認め、撤回されますか? 

2.そのような誤りを生み出した原因をどう考え、どう克服されますか?

3.食品の放射能基準についても、日本は厳しすぎるとお考えのようですが、その根拠は何でしょうか。

4.「科学的には、100ミリ・シーベルト以下の被曝による健康への影響はないとされる」と主張される科学的根拠は何でしょうか?

 「国際放射線防護委員会(ICRP)は、これに余裕を見込んで、20ミリ・シーベルト以下で避難指示を解除し、長期的に1ミリ・シーベルトを目指すとの考え方を示している」とは、ICRPのどのような文書を指しているのでしょうか?

5.周辺住民に年間1ミリシーベルト以上の被ばくはさせない、との約束の下に原発は建設されました。にもかかわらず、重大事故が起こるや、「1ミリ・シーベルトの呪縛」と称して1ミリシーベルト以上もの被ばくを強いるのはなぜでしょうか?

  2017年2月15日

読売新聞社 殿

放射線被ばくを学習する会

*飲料水の放射性セシウム濃度基準

日本:飲料水2リットル/日、飲料水による被ばく0.1ミリシーベルト/年から、10ベクレル/リットル

欧州COUNCIL DIRECTIVE 2013/51/EURATOM

 http://eur-lex.europa.eu/legal-content/EN/TXT/HTML/?uri=CELEX:32013L0051&from=EN 

 飲料水からの被ばく0.1mSv/年を基準に

セシウム1347.2Bq/リットル

 セシウム13711/リットル

 セシウム134137が混在する場合、(セシウム134のベクレル/リットル)/7.2+(セシウム137のベクレル/リットル/11)≦1が必要です。

 福島原発事故初期はセシウム134137のベクレル数はほぼ同じだったので、上の式を満たすには134137とも4.35ベクレルリットル、合わせて8.7ベクレル/リットル以下が必要です。

米国

 CFR(米国連邦規則集 Code of Federal Regulations141 

https://goo.gl/sC6P6T  の141.16352頁)に、

 「飲料水中の人工放射性核種によるベータ粒子および光子の放射能が

 全身あるいは臓器(注:骨髄など決定臓器)の年間被ばく線量4ミリレム以下」

 と定められています。

 4ミリレム40μSv0.04mSvですから、欧州、日本より厳しいです。

 具体的には、NBS Handbook 69にベクレル濃度が規定されています。

 https://www.orau.org/ptp/Library/NBS/NBS%2069.pdf 

 Table3a(6頁)によると、ストロンチウム90、ヨウ素131、ラジウム226228などが調べられていない場合の最大許容濃度は、10-7μc/cm33.7Bq/リットルです。

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コメント

忘れやすい日本人、権力と密着したマスメディア、“あの時”と全く変わっていません。

初期吸引被曝量が「天井裏の拭き取り」で推算できます。
是非関東でも住宅の天井裏や床下の当時侵入し
降下したプルームの成分と
家人が吸引したであろう内部被曝を解明しましょう。

大山さま

 コメント、ありがとうございます。
 実際に天井裏あるいは床下の拭き取りで測定した例をご存じでしたら、ご教示ください。
 よろしくお願いいたします。

温品様
ご参考に
https://twitter.com/Anti_Jigokudama/status/834969663226306562

https://twitter.com/Anti_Jigokudama/status/832796764843290628
https://twitter.com/Anti_Jigokudama/status/829011814209843201

https://twitter.com/Anti_Jigokudama/status/830883047553634304
https://twitter.com/Anti_Jigokudama/status/830881369114882048
https://twitter.com/Anti_Jigokudama/status/828979571810672640

全く信じられない社説です。
他の記事よりはもっと注意を払い書かれていると思いますので、意図的に読者を誤誘導しようとしての記述としか受け取れません。
読売新聞社の体質は承知していますが、根拠のない主張の展開は安倍政権と同じで、「愚民政策」、新聞社なら「愚読者社説」となると思います。
指摘を真摯に受け止めて読売新聞社の見解を「社説」で出されては如何ですか。

北野さま

 同感です。ぜひ、公開質問状の賛同人になっていただけないでしょうか。

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