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2017年7月16日 (日)

飲料水の放射能基準値国際比較について、環境省に公開質問状

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 2017.7.10

環境大臣 山本公一 殿

環境省環境保健部部長 梅田珠実 殿 

環境省環境保健部放射線健康管理担当参事官室 前田光哉 殿 

飲料水の放射能規制値国際比較に関する公開質問状

放射線被ばくを学習する会

http://anti-hibaku.cocolog-nifty.com/

anti-hibaku@ab.auone-net.jp

代表・温品惇一

(住所:略)

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 貴殿らが発行している「放射線による健康影響等に関する統一的な基礎資料」2016年度版上巻162頁に掲載されている「食品の規制値の比較」には、飲料水の「放射性セシウム濃度の規制値」として、下表のように日本(20124月~)は10Bq/kgコーデックス委員会1,000Bq/kgEU(域内の流通品) 1,000Bq/kg、アメリカ1,200Bq/kgと書かれていますhttps://goo.gl/jCD4mc PDFでは178頁)。これは誤認ではありませんか?

 日本1)WHO2) (国際保健機関)は1日2リットルの飲料水による放射性セシウム経口摂取を年間0.1Svに抑えるため、「放射性セシウム10Bq/L以下」を飲料水の基準としています。

コーデックス委員会CODEX STAN 193-19953)で放射性物質の基準値を定めていますが、これは「国際的に貿易される食品」に限られ、飲料水の基準は見当たりません。

EUは同じく飲料水によるセシウム134137経口摂取を年間0.1mSvに抑えるため、134137の実効線量換算係数の違いを考慮し、セシウム1347.2Bq/L、セシウム13711Bq/Lとしています4)。福島原発事故初期のようにセシウム134137がほぼ等量ずつ含まれている場合、8.7Bq/Lです。

米国は、Safe Drinking Water Actにより、飲料水による放射線被ばくを4ミリレム(=0.04mSv)に抑えるとしており5)福島原発事故初期のようにセシウム134137がほぼ等量ずつ含まれている場合、3.4Bq/Lと計算されます。

「放射線による健康影響等に関する統一的な基礎資料」にあるように1,200Bq/Lの飲料水を1年間飲んだら、(600Bq/L×2L×365日)×1.9×10-51.3×10-5mSv/Bq14Svも被ばくします。

 以上に鑑み、下記の2項目について質問いたしますので、720日までに文書回答をメールでお送りいただくよう、お願いいたします。

1.環境省環境保健部放射線健康管理担当参事官室が筆頭著者を務める「放射線の健康影響等に関する統一的な基礎資料」上巻162頁の表に掲載されているコーデックス委員会、EUおよびアメリカの飲料水基準の誤りを認め、訂正してください。

  誤りでないとお考えなら、各基準値の出典を明らかにしてください。

2.今年2月9日の読売新聞社説には「飲料水中のセシウム量の基準値は、米国が1キロ・グラム当たり1200ベクレル、欧州が1000ベクレルなのに対して、日本は10ベクレルだ」と主張、626日にも同趣旨の社説が掲載されています。消費者庁の「食品Q&A」(第10版)6)19頁にもEUの飲料水基準1,000Bqと書かれています。

上記の訂正を広く公表し、国民・政府機関に周知してください。

 なお、参考資料の該当部分を抜粋し、資料として添付します。

以上

1)食品中の放射性物質の新たな基準値http://www.mhlw.go.jp/shinsai_jouhou/dl/leaflet_120329.pdf 

Leaflet_1203291

2)WHO 飲料水水質ガイドライン(第4版、日本語版) 216

Who2

3)食品及び飼料中の汚染物質及び毒素に関するコーデックス一般規格(厚労省訳) 50-51

 4)COUNCIL DIRECTIVE 2013/51/EURATOM  ANNEX

Eu_council_directive_3

5)National Primary Drinking Water Regulations Radionuclides

 Beta particles and photon emitters(β線光子(ガンマ線)核種):4ミリレム

6)「食品と放射能 Q&A 19頁」

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