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2017年8月20日 (日)

「土の除染より心の除染? ~ICRPの優等生・福島県伊達市で何がおこなわれたのか~7.23第38回学習会報告その2

Photo  2017年7月23日の第38回被ばく学習会では、前半の報告「20mSv法制化への動き」に続き、フリーライター・黒川祥子さんに「土の除染より心の除染? ~ICRPの優等生・福島県伊達市で何がおこなわれたのか~」についてお話しいただきました。    

 動画はこちら

 黒川さん資料PDFはこちら

 伊達市放射線教育副読本はこちら              

<黒川祥子さん・プロフィール>
 
 1959年福島県生まれ。東京女子大学卒業後、弁護士秘書、ヤクルトレディ、デッサンモデル、業界紙記者などを経てフリーライターに。2児をもつシングルマザーとして、家族問題を中心に執筆活動を行う。
 『誕生日を知らない女の子 虐待―その後の子どもたち』で第11回開高健ノンフィクション賞受賞
 著書に『熟年婚 60歳からの本当の愛と幸せをつかむ方法』(河出書房新社)、『子宮頸がんワクチン、副反応と闘う少女とその母たち』集英社)、『「心の除染」という虚構』(集英社インターナショナル)など。また橘由歩の筆名で『セレブ・モンスター」』河出書房新社)、『身内の犯行』(新潮新書)などがある。
 
 黒川さんは初めに「私は科学ジャーナリストでもなんでもなく、家族の問題、子どもの問題などを取材してきた人間です。開高健ノンフィクション賞をいただけたのも、虐待を受けた子どものその後に注目して、その後遺症がどれだけ大変なものかということを、里親家庭を訪ね歩いてまとめた本でした。
 ですから、「黒川さんは文系ライターなんだから、原発は無理だ」とか、編集部から言われたこともあったんですが、私自身が伊達市出身ということもあり、「やっぱりこれはちゃんと見ていかないといけないんじゃないかというところで、事故後、折を見ては、雑誌、週刊朝日やアエラ、新潮45などで伊達市に入っては友人とかそういうつながりで、伊達市で子どもを守ろうとする母たちの取材を、ずっと続けてきました。
 ですので、今回のお話は専門的なことよりも、そういうお母さんたちの生の声をお伝えすることが中心になると思います。
 ただ、なんかおかしい、伊達市は変だ、と皆さんが取材に行く度に言っていて、私も感じていたことが、田中俊一さん(原子力規制委員長)、彼が原発事故後、うまくデザインした町だったんだな、ということをあらためて思います。そのへんも時系列に沿ってお話ししていきたいと思います。」と挨拶されました。 
 
 
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 4月20日の福島民報1面トップに、文科省が放射線量再調査で校庭・園庭での放射線量が3.8µSv/h(年間20mSv相当と判断)を上回った13の小中学校などの屋外活動を控えるよう、県教委に通知したことが報じられました。
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 4月19日に発表された福島県内52校・園の放射線量再調査結果によると、最も放射線量が高いのは、なんと、伊達市の小国小学校でした。
 伊達市は「計画的避難区域」とされた飯舘村などと違って、年間20mSvを超える「家」を個別に「地点」と指定する「特定避難勧奨地点」制度を歓迎しました。ここから、子どもたちを分けずに全員を避難させたい小国小生徒の母親たちと、伊達市当局との攻防が始まりました。
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 小国小学校のすぐ西はもう福島市。そのことが一層混乱をよびました。
 ちなみに、上の表によると、このとき調査された52校・園の中で、土壌中のヨウ素131濃度が一番高かったのも、小国小学校でした。
 黒川さんの資料と以上の補足資料を参考に、ぜひ黒川さんの講演動画を見てください。
 質疑応答の動画はこちら

 詳しくは黒川さんの著書『「心の除染」という虚構』をご覧ください。
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 今後の予定は以下のとおりです。
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