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2017年10月10日 (火)

可搬型モニタリングポストの数字はどうしてサーベイメーターより小さいのでしょう?

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 5月下旬、私たちは福島県浪江町の避難指示が解除された区域の空間線量率を測りました。使ったのは携帯用の放射線測定器、いわゆるサーベイメーター(シンチレーション式)の堀場製作所Radiです。可搬型モニタリングポスト(左の写真、通常、金網で囲われている)の測定値はRadiの約半分でした。なぜこんなことになるのでしょうか?

コンクリートブロックと蓄電池で遮蔽

 検出部は四隅のコンクリートブロックの上の金属板に乗せられ、下には蓄電池が置かれています(左上の写真)。真ん中の写真にあるように、Radiの値はモニタリングポストのすぐそばでは1.368µSv/hなのに、検出部の上では1.054µSv/h(右の写真)でした。23%も低下しています。

可搬型モニタリングポストはGy(グレイ)、サーベイメーターはSv(シーベルト)

 福島県内に579台(2017.9現在)設置されている可搬型モニタリングポストは、もともと原子力施設事故で飛んできた放射能を検出するもので、空気が吸収したエネルギー(空気吸収線量)を測り、Gy/h(右上の写真)で表示します。Radiなどサーベイメーターが表示するSvは、人の被ばく線量を表すもので、被ばく線量を安全側に評価するため、セシウム137のガンマ線の場合、空気吸収線量の1.2倍です。従って可搬型モニタリングポストの数字はサーベイメーターの数字の1.2分の1(=0.83倍)です。遮蔽と合わせると、可搬型モニタリングポストの測定値はサーベイメーター測定値の64%という計算になります(0.83×(1-0.23)=0.64)。

リアルタイム測定システムはSv表示です

 311以後福島県内に設置されたリアルタイム測定システム(左の写真 3,101台*)はサーベイメーターと同様、Sv表示ですが、値はサーベイメーターの8割程度でした。その理由はまだよく分かりません。いずれにせよ、放射線はどんなに低線量でも人体に悪影響を及ぼすことを忘れてはなりません。

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