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2018年2月26日 (月)

Q「骨シンチ検査が終わっても、体から放射線が出ているんですか?」

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 ある高齢者の声

「進行の早い前立腺がんが見つかり、骨シンチで骨への転移を調べることになりました。放射性物質を注射して転移を調べるそうですが、検査が終われば体から放射線は出ないのでしょうか?」

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6112_3 骨シンチではガンマ線を出すテクネチウム試薬を注射

がんが発見されると、骨への転移を調べるため、骨シンチ検査が行われることがあります。

変わらないように見える骨も、毎日破骨と造骨を繰り返し、新陳代謝しています。骨にがんが転移すると、造骨が促進されたり、逆に造骨が抑えられたりして、骨の代謝が周囲と違ってきます。骨の材料になる物質に、テクネチウム99mという原子を結合させた試薬を注射すると、テクネチウム99mによるガンマ線の濃淡をシンチレーションで検出し、骨の代謝が周囲と違う場所を知ることができます(上図)。これが骨シンチ検査です。

12時間後でも、空間線量計が振り切れた!

61122_3  テクネチウム99mはテクネチウム99の不安定型で、半減期6時間でガンマ線を出して崩壊します。テクネチウム99m試薬を注射後数時間で骨シンチ検査は終わり帰宅できますが、テクネチウム99m試薬は腎臓や骨に残ります。今回、注射12時間後に携帯用空間線量計Radi(堀場製作所)で測定する機会がありましたが、線量計を体から1㎝離しても、測定上限(20µSv/h)を超え、測れませんでした。1m離れても2µSv/hあり、「歩く放射能」状態です。事故前の自然放射線(0.036µSv/h)の50倍以上なので少なくとも24時間後までは1m以内に近づかない方がいいでしょう。注射72時間後には自然放射線と区別できないほど減衰します。

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