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2019年4月18日 (木)

4.13 被ばく学習会「緊急被ばく医療(放射性ヨウ素線量測定と甲状腺防護)の危機」の報告

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 4月13日の第49回被ばく学習会は文京区・男女平等センター・研修室Aで、50人が参加して開催され、盛況でした。皆さま、ご協力いただき、

ダウンロード - e6b8a9e59381e382b9e383a9e382a4e383895e799bd.pdf

 

ありがとうございます。

Photo_5  Ⅰ 食品の放射能基準値・国際比較

「日本の飲料水基準は欧米の100倍厳しい」のウソ

 最初に温品から、3月30日に放映されたテレビ朝日の「朝まで生テレビ」冒頭の食品放射能基準値国際比較のトリックについて、報告しました。

 公共の電波を使い、テレビで誤情報を流したテレビ朝日吉野 実 氏に対する抗議文

  温品報告動画はこちら

 スライド資料はこちら

1.「平常」時の日本と緊急時の外国を比較するトリック!

Photo_6 番組冒頭、テレビ朝日報道局原発担当・吉野 実 氏は、出典も明らかにせずに左の表をフリップで示し、「飲料水中のセシウム137は、日本はヨーロッパやアメリカの100倍厳しい基準」と述べ、その後3分間にわたって基準緩和論が続きました。

 これは、右の表にあるように、福島原発事故翌年からの「平常」時の日本の基準値と、事故直後の緊急時の外国のゆるい基準値とを比べたトリック比較です。比べてはいけないものを比べて、日本は欧米よりもはるかに厳しいように見せています。

2.緊急時の飲料水基準値も間違っている!

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 吉野 実 氏が示したフリップは、緊急時の基準値としても間違っています。EUは8.7Bq/L、米国は4.2Bq/Lです。EU、米国の飲料水基準値は、緊急時も「平常時」と同じです。飲料水は生きていくのに必須であり、汚染された場合でも、外国から輸入することはできません。代替が効かないので、例え緊急時でも、飲料水による被ばくを年間0.1ミリシーベルト(EU)あるいは0.043ミリシーベルト(米国)に抑えられるよう、基準値を決めています。

3.今でも米国、韓国、中国など8ヵ国が日本産食品の輸入を停止中!

 それでは、「平常」時の食品規制はどうなっているのでしょうか。

 4月12日のWTO(国際貿易機関)最終報告書報道でようやく明らかにされたように、米国、韓国、中国、台湾、香港、シンガポール、マカオ、フィリピンの8ヵ国・地域は日本産食品の一部の輸入を停止しています。

Photo_8http://www.maff.go.jp/j/export/e_shoumei/pdf/usa_gaiyo_1807011.pdf

 

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4.現行のEU規制は日本より5倍厳しい

 EUは「平常」時の食品基準を決めています(下表左)が、福島原発事故の後、「基準が高すぎる」と問題になり、日本産あるいは日本から輸入される食品のうち、対象とする産地・種類の食品には日本と同じ基準値を適用しています。

414

 <日本基準の適用対象>

Eu20171

http://www.maff.go.jp/j/export/e_shoumei/pdf/171201_EU_gaiyo_part2.pdf

 

 基準値は同じでも、EU規制は日本より5倍厳しい

 EUが日本と同じ基準値を適用しても、消費者が買う段階での放射能濃度は日本の5分の1と想定されています。日本の放射能基準値を決めるとき、食品輸入率が50%として、消費者が買う段階では食品の放射能濃度は半分に薄まると想定しています。EUは食品輸入率を10%としているので、消費者段階では10分の1に薄まります。汚染食品が100Bq/kgとすれば、日本の消費者段階では50Bq/kg、EUでは10Bq/kgになると想定されています。基準値は同じでも、EU規制は日本の5倍厳しいのです。

5.誤りを認め、謝罪・訂正せよ!

 以上のように、3月30日の「朝まで生テレビ」冒頭で吉野実・テレビ朝日報道局原発担当が示した食品放射能基準値・国際比較表が、異なる状況の値を比較する誤りを犯していることは明らかです。「飲料水中のセシウム137は、日本はヨーロッパやアメリカの100倍厳しい基準」 と述べたことの誤りも明らかです。

 4月10日、私たちは原子力資料情報室とともに「朝から生テレビ」担当者に会い、EU、米国の食品放射能基準値国際比較資料集に基づいて誤りを具体的に指摘し、訂正を求めました。「朝から生テレビ」側は、私たちの指摘を受けて初めて問題点に気づいたとのことで、私たちの食品放射能基準値国際比較資料集や政府の意見を検証して対応を決めるとしています。

 私たちは、「朝から生テレビ」側の対応によってはBPO(放送倫理)提訴も辞さない構えで、謝罪・訂正・検証報道を求めていきたいと思います。

 食品放射能 国際比較資料集はこちら

(文責:温品惇一)

Ⅱ 緊急被ばく医療(放射性ヨウ素被ばく測定と甲状腺防護)の崩壊

Photo_11  続いて本日の被ばく学習会のメインテーマ「緊急被ばく医療の崩壊」について、当会の田島直樹から報告しました。

 動画はこちら

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Ⅲ 緊急被ばく医療の崩壊 現在の体制

 2_2  最後に、瀬川嘉之さん(高木学校、当会)から、緊急被ばく医療に関する現在の体制についてご報告いただきました。

 動画はこちら

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Ⅳ 質疑応答

 休憩の後、活発な質疑応答が行われました。

 動画はこちら

Ⅴ 次回の被ばく学習会は5月18日(土)午後です。

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