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2019年4月 4日 (木)

公共の電波を使い、テレビで誤情報を流したテレビ朝日吉野 実 氏に断固抗議する!

ダウンロード - 20190404kougi_tel.pdf

 

 2019年4月4日、テレビ朝日報道局原発担当・吉野 実 氏に、以下の抗議文を送付しました。「朝まで生テレビ」の司会者、パネラーにも、参考のため送付しました。 PDFはこちら

 公共の電波を使い、テレビで誤情報を流した
テレビ朝日吉野 実 氏に断固抗議する!


 私たちは、復興庁パンフ『放射線のホント』や文科省の放射線副読本において、食品放射能基準値の誤った国際比較をもとに「日本は世界で最も厳しいレベルの基準」とウソ宣伝していることを指摘し、廃刊署名活動を展開してきました。
 3月30日午前1時25分からテレビ朝日で放映された「朝まで生テレビ~原発と日本のエネルギー政策」において、テレビ朝日報道局原発担当の吉野実氏は出典も明らかにせずに下図左の表を示し、「飲料水中のセシウム137は、日本はヨーロッパやアメリカの100倍厳しい基準」と報告し、「基準を緩和すべき」との議論が3分超にわたって続きました。これは大問題です。

1
 

第1に上の比較表自体が間違っています。

吉野氏の表は、外国の基準値は事故直後の緊急時のゆるいものなのに、日本の値は福島原発事故翌年からの「平常」時の値です。緊急時の外国の値と「平常」時の日本の値を比べて、日本を厳しく見せるトリックです。

2

「平常」時の飲料水の基準値(上の表)は、日本では10Bq/kg、EUは8.7Bq/l、アメリカは4.2Bq/lです。外国の方が厳しいのです(事故直後の日本と同様、セシウム134と137のベクレル比が同じ場合)。

 さらに、飲料水以外の福島産食品なども、外国の方が厳しく規制しています(下の表)。被ばくをできるだけ少なくするためです。

第2の問題点は「飲料水中のセシウム137は、日本はヨーロッパやアメリカの100倍厳しい基準」となった原因として、吉野氏が「暫定(規制値)が1年あたり5ミリシーベルトだったのを・・・時の厚労大臣が1ミリシーベルトに下げてしまって、それについては科学的な根拠はまったくなかったです」と述べたことです。

放射線被ばくをできるだけ少なくするのは、ICRP(国際放射線防護委員会)も認める放射線防護の基本です。1ミリシーベルトは住民の線量限度であり、誰も超えてはならない「国際基準」です。吉野実氏の発言は線量限度1ミリシーベルトを否定し、5ミリシーベルトを良しとするものです。

第3に、吉野氏の誤った情報が、「公器」とされるテレビを通じて全国に放映されました。食品基準値比較表の誤りは私たち市民団体でも気づくものです。吉野実氏はテレビ朝日報道局原発担当と称する以上、政府や放射線安全論者の言説にまどわされることなく、情報の信頼性を厳しくチェックした上で放映する責任を負っています。今回の吉野氏の言動はこの責任を放棄し、『放射線のホント』や放射線副読本の誤りをさらに増幅したものです。

以上に基づき、私たちは吉野実・テレビ朝日報道局原発担当に対し、厳しく抗議します。

  2019年4月4日

放射線被ばくを学習する会

 

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