12.8 大島堅一さん オンライン被ばく学習会の動画と資料、「原発推進への大転換・暴走に反対する学習会決議 311を無にするな!」です
8日の大島堅一さん オンライン被ばく学習会は208名が参加、学習会始まって以来、最多となりました。
・電力価格高騰、電力需給逼迫は原発とは直接関係がない。
- ロシア・ウクライナ戦争は原発のリスクを改めて示した。
- 原発のコストは、電気料金を通して国民が負担し続けている。
- 原発無しのカーボンニュートラルは可能である。
- 政策転換阻止には市民参加が必要である。
など、お話しいただきました。
民主党政権時に審議会委員を務めた経験などもお話しいただきました。
また、前日に報道された所沢市での除染土再利用実証事業についても、
ご講演の最初に問題点を指摘していただきました。
学習会の最後に、岸田政権の「原発回帰」に反対する学習会決議を採択しました。
動画はこちら
資料はこちら
<原発推進への大転換・暴走に反対する決議 311を無にするな!>
12.8 被ばく学習会一同で下記の決議を採択しました。
岸田文雄・GX実行会議議長殿
西村康稔・GX実行推進担当大臣
山中伸介・原子力規制委員長 殿
関係各位
原発推進への大転換・暴走に反対する決議 311を無にするな!
岸田文雄・GX(グリーントランスフォーメーション)実行会議議長は、原発再稼働へのてこ入れ、原発運転期間の延長・規制委員会の運転期間上限決定権剥奪、さらに新型炉の開発・建設など、原発依存度低減を掲げてきた311以後の原発政策の大転換を打ち出しています。当分の間国政選挙の予定がないことに乗じて暴走し、国民的議論を経ることもなく、12月末にも正式決定しようとしています。私たちはこの動きに断固反対します。
311核惨禍は16万人以上もの避難者を生み出し、膨大な人々の生活の場、故郷を奪い、多くの方々が自死に追い込まれました。たかが発電のために巨大なリスクを負っていたことが広く痛感され、国民的合意のもと、原発の安全より稼働を優先してきた原発政策の見直し・原発依存度の低減がうたわれてきました。
岸田政権の原発政策大転換は、膨大な犠牲を伴って得られた311の教訓を無にし、多発する甲状腺がんの被ばく影響を否定しようとするものであり、絶対に許すことができません。311で明らかになったように、人間の力で核分裂反応を制御することはできません。原子力規制委員会がいくら審査しても、安全は保証できていないのです。
原発・化石燃料による発電をやめ、再生可能エネルギーに力を入れることこそ、地球温暖化・電気代高騰を食い止める道です。原発温存を続けてきたからこそ、再生可能エネルギー導入が中途半端となり、化石燃料に依存してきたからこそ、電気代高騰を招いています。ましてや、ロシア・ウクライナ戦争を経験しながら原発に回帰するなど、常軌を逸しています。
私たちは311を踏まえ、原発の稼働を許さない立場から、原発政策の大転換・暴走に断固反対します。
以上、決議します。
2022年12月8日
12.8オンライン被ばく学習会 参加者一同
連絡先:略
注
<汚染土バラマキに反対する!>
12月6日に明らかにされた所沢市での「除去土壌再生利用実証事業」について、大島さんが簡単に解説されました。
温品からも簡単に紹介しました。動画はこちら
(文責:温品惇一)
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