2.27 オンライン被ばく学習会 青木美希さん「日本はなぜ原発を止められないのか」

　元日の能登半島地震で、原発を止めなければならないことがますます明らかになりました。能登半島では連日のように地震が頻発していたのに、あのような激震が起こるとは想定されていなかったのです。現在の地震学では地震の予知は不可能であり、「地震に耐えられる原発」は空想の産物です。地震で道路も破壊され、避難もできないことが明らかになりました。原発事故で避難すべきは住民ではなく、原発です。

　福島原発事故に続く能登半島地震を経験しながら、なぜ日本では原発を止められないのでしょう？

　一方では、潜在核武装能力を求めて「原発＋再処理工場」を推進する考え方があります。他方、電力会社にとって原発は儲かります。電気料金は経費＋利潤で計算され、利潤が保証されています。さらに、さまざまな経費が税金から支払われています。

　電力会社は政・官・業・学・マスコミを手なずけて原子力ムラを作り上げ、IAEA（国際原子力機関）、UNSCEAR（国連科学委員会）など国際原子力ムラと結託して「原発安全神話」を流布しています。

　原子炉や使用済み核燃料は、現在は電力会社の「資産」ですが、原発を止めると処分しなければならない｢負債｣に変わります。これらを安全に処分するには原発の国有化が必要という意見もあります。

　青木美希さんは、記者の立場を離れた個人として「日本はなぜ原発を止められないのか」、各界の要人にインタビューしてこられた成果を、解雇の危険を冒して昨年出版されました。

27日の被ばく学習会は最多時283名、最高記録のご参加で、大々盛況でした。

ご協力、ありがとうございました。

　　　放射線被ばくを学習する会

2.1被ばく学習会 「核ごみ処分政策の何が問題か 文献調査が進む寿都町住民とともに考える」 動画と資料です

2月1日の被ばく学習会は最多時186名の参加で大盛況でした。ありがとうございます。当日の動画、スライド資料などは下記のリンクからダウンロードしてください。

「子どもたちに核のゴミのない寿都を！町民の会」は地域の分断の中で活動されているので、「町民の会」の資料は無断転載禁止です。

　また、動画・資料の「一人歩き」を避けるため、動画・資料の双方を参照されるよう、お願いします。

当日の動画はこちら

高野さん・スライド資料はこちら

三木さん・スライド資料（無断転載禁止）はこちら

参考資料：「地質学者ら指摘『日本には適地ない』、放射性廃棄物『地層処分』の重大リスク」はこちら

　初めに原子力資料情報室で核ごみ問題を担当しておられる高野 聡さんにお話しいただきました。

「子どもたちに核のゴミのない寿都を！町民の会」チラシはこちら

学術会議報告書「高レベル放射性廃棄物の処分について」はこちら

続いて、「子どもたちに核のゴミのない寿都を！町民の会」共同代表の三木信香さんのお話です。

休憩後、質疑応答です。動画はこちら

予定を１時間もオーバーして、熱心な質疑応答が行われました。

核ごみ問題の理解を深め、「町民の会」の皆さんと連帯していきたいと思います。

＜文責：温品惇一＞