2017年12月 3日 (日)

内部被ばくはこうして隠された(高橋博子さん):5.13 第36回被ばく学習会報告ーその3

 

2017年5月13日(土)午後、第36回被ばく学習会『内部被ばくは こうして隠された」を57名の参加で開催しました。

 福島県浪江町の山林火災に関する報告内部被ばくに関する温品報告に続き、いよいよ高橋博子さん(明治学院大学研究員、名古屋大学研究員)のお話です。
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高橋博子さんのプロフィール

 明治学院大学国際平和研究所研究員(客員)。
 名古屋大学法情報研究センター研究員(非常勤)。 アメリカ史専攻。1969年生まれ。
 富山大学非常勤講師、早稲田大学現代政治経済研究所特別研究員、広島市立大学平和研究所講師をへて、現在に至る。
  2003年、同志社大学文学研究科より博士号(文化史)取得。
 日本アメリカ学会、日本アメリカ史学会、日本平和学会、文化史学会、同時代史学会などに所属。
 広島平和記念資料館資料調査研究会委員、都立第五福竜丸展示館専門委員、日本平和学会理事、日本平和学会グローバルヒバクシャ分科会共同代表。
2008年に第2回日本平和学会平和研究奨励賞を受賞。
 単著『<新訂増補版>封印されたヒロシマ・ナガサキー米核実験と民間防衛計画』(凱風社、2012年)、編著『核時代の神話と虚像』(明石書店、2015年)、共著『核の戦後史』(創元社、2016年)。

 高橋さんはレジメにそって、主に以下の6項目に分けてお話しくださいました。

 下記の各項目名をクリックすると、その部分の動画が再生されます。

 今回は秋田さんが撮影してくださった動画をYoutubeにアップしました。

 秋田さん、ありがとうございました。

 はじめに

 1.原爆投下直後の日米政府の原爆観

 2.放射性物質の軍事利用(マンハッタン計画)

 3.広島・長崎の被爆者研究

 4.1954年の水爆実験とその波紋

 5.「第5福竜丸事件」に対する補償問題

 6.マグロ・パニックとその顛末

 おわりに

 区域外避難者への住宅提供打ち切りについて:鴨下祐也さん
 (福島原発被害東京訴訟原告団長、避難生活を守る会代表)

質疑応答

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5周年記念 1.20 被ばく学習会 山本義隆が語る原子と放射能の不思議

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 チラシPDFはこちら
 被ばく学習会5周年にあたり、駿台予備校で物理を分かりやすく教えてくれると評判の山本義隆さんに、以下のような原子と放射能の不思議についてお話しいただきます。
 1.あなたのからだも、着ている服も、世の中の物はみんな、目に見えない原子でできています。なんで人間は、そんな信じられないようなことを考えたんでしょう? 

2.放射性原子が核分裂や核崩壊(壊変)すると、ものすごいエネルギーの放射線が出て分子を次々に破壊するそうです。福島原発事故で飛散したヨウ素やセシウムのベータ線やガンマ線もそうです放射線のエネルギーはどうしてそんなに高いのでしょうか?

<山本義隆さん プロフィール>

1941年大阪生まれ。64年東京大学物理学科卒業、同大学大学院博士課程中退、学校法人駿台予備学校勤務、科学史家。『磁力と重力の発見』全3巻(みすず書房、2003年)でパピルス賞・毎日出版文化賞・大佛次郎賞受賞。主な著書に『福島の原発事故をめぐってーいくつか学び考えたこと』(みすず書房、2011年)、『原子・原子核・原子力』(岩波書店、2015年)、『古典力学の形成ーニュートンからラグランジュへ』(日本評論社、1997年)、『16世紀文化革命』全2巻(みすず書房、2007年)など。

120日(土)午後1時開場 1時15分~445

文京区・男女平等センター・研修室A

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地下鉄丸の内線、大江戸線「本郷三丁目」駅下車 徒歩5分、

都営地下鉄「春日」駅7分

文京区本郷4-8-3 本郷真砂(まさご)アーバンハイツ1階  

資料代:1,000円 

要予約https://goo.gl/1V4o3Q から予約を!(定員130名) 

    電話予約090-3577-4844

2017年11月 8日 (水)

10.31落合栄一郎さん懇談会の報告;核被害の実態

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 10月31日の落合栄一郎さん懇談会は、29名が参加、盛況でした。
骨(こつ)シンチで「歩く放射能」に
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 最初に、温品が最近の事例に基づいて、骨シンチ検査を受けると全身からガンマ線が放射され、体のすぐ近くでは20µSv/hをはるかに超える空間線量率が計測されることを報告しました。
 動画はこちら
 資料はこちら
核被害の実態:落合栄一郎さん
 続いて落合さんから、「21世紀の核問題」と題して、世界各地でのウラン採掘から核兵器開発・製造、核実験、原発事故による核被害の実態などをお話しいただきました。
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 「どうして放射能は生命に悪影響を及ぼすのか」については時間切れとなりましたが、質疑の最後の方で、エッセンスをお話しいただきました。
 動画はこちら
 資料はこちら
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(文責:温品惇一)
 

2017年11月 3日 (金)

10.22 第39回被ばく学習会 お母さん原告が語る 帰れぬわが家、避難の6年」の報告

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 動画(前半)はこちら
 10月22日の学習会は雨と総選挙のダブルパンチにもかかわらず、新人の当日参加が多く、28名にご参加いただきました。ありがとうございます。
 最初に田島直樹さんから、メーリングリスト投稿について謝罪表明がありました。
 続いて、福島原発被害東京訴訟のお母さん原告のお話「帰れぬわが家、避難の6年 歪んだ原発推進と帰還政策の中で、『被曝したくない:』はわがままですか?」
 動画はこちら
 資料はこちら
 お母さん原告のお話から二つ、紹介します。
 1.「測られなかったヨウ素」
 2013年6月、JAEA(日本原子力研究開発機構)は2011年4月初めに測定されたヨウ素131の土壌沈着濃度の計算結果を公表しました。
 「米国エネルギー省が2011年3月17日から4月7日まで実施した航空機モニタリングの測定結果をDOEから入手し、スペクトルの解析を行ったところ、ヨウ素131を示すエネルギーのピーク(365keV)が検出されるものがあったことから、DOEと共同でヨウ素131の地表面沈着量を解析する手法を開発し、ヨウ素131の地表面沈着量の分布を求めマップ化した」とされています。
 数のようなマップが発表されました。
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 左の図は、2011年4月2日、3日に航空機が飛んだ軌跡を示しています。
 右の図は、その結果分かったヨウ素131の土壌沈着量(Bq/m2)です。
 セシウムと違い、特に黄色の部分が福島第一原発の南側、いわき市方向にも及んでいます。
 お母さん原告が強調されたのは、いわき市、福島市、郡山市など、10万人以上の人が住む大都市の測定がされていない、ということです。
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 2枚の地図を重ねてみます。
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 福島市、郡山市、いわき市など、人口10万人以上の年の上を測定機が飛んでいない(公表されていない?)ことが明らかです。
2.舞い上がる土埃
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 冬になると畑が乾燥して、汚染された土が風で舞い上がります。屋根より高い所まで土が舞い上がる中、南相馬も避難指示が解除された所もあります。子どもたちが登校しなければならない。おそろしいことです。
 続いて、東京訴訟原告団長の鴨下祐也さんに、最近相次いだ3件の避難者訴訟判決(前橋地裁、千葉地裁、福島地裁判決)についてお話しいただきました。
 動画はこちら
 判決関連資料はこちら
 資料(福島原発被害集団訴訟一覧)はこちら
 
 休憩後、たっぷり質疑応答を重ねました。
  動画(後半)はこちら
 お二人のお話、ありがとうございました。
 学習会の3日後、10月25日、東京訴訟は結審になりました。
 判決は2018年3月16日です。
 原告団のフェースブック に結審の様子、判決に向けた『葉書大作戦』
 民の声新聞に意見陳述の内容紹介
 
文責:温品惇一

2017年11月 2日 (木)

Q&A「野菜やお茶の汚染を携帯用空間線量計で測れますか」

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 携帯用空間線量計(シンチレーション式)はセンサー(結晶)が小さい
 食品測定に使うシンチレーション式の放射能測定器1は、ヨウ化ナトリウムの結晶にガンマ線が当たって発する光を数えています。
光の明るさからガンマ線1 本毎のエネルギーを判別し、放射性物質の種類も分かります。結晶が200 ミリリットルと大きいので、周囲からのガンマ線を鉛で遮蔽すれば、食品中放射性セシウムの基準値100Bq/kg以下まで測定できます。 
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 他方、主な携帯用空間線量計にはシンチレーション式とガイガー式があります。シンチレーション式2の結晶は2~13 ミリリットルと小さいので、当たるガンマ線の本数が少なく、放射性セシウム100Bq/kg程度の野菜やお茶にかざしても、測定は不可能です。
ガイガー式では放射性物質を種類別に測れませ
 ガイガー式の空間線量計4は、ガイガー・ミュラー(GM)管に入射したガンマ線、β線の本数を測定しますが、放射線1本ごとのエネルギーは測れません。従って、検知した放射線がセシウムのものなのか、カリウムのものなのかさえ区別できず、放射性物質ごとのBqを測れません。

 PDFはこちら

11.26第40回被ばく学習会「内部被ばくを知る トロトラストから福島原発事故まで」のお知らせ

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 チラシPDFはこちら

Photo  トロトラストは二酸化トリウム*・コロイド溶液の商品名です。
第二次世界大戦中に血管造影剤として使われ、投与されると過半は肝臓に沈着します。
トリウムは自然界にあるアルファ線核種なので肝臓が被ばくし続け、数十年して肝腫瘍を発症します。典型的な内部被ばく病です。
福本 学さんは東北大・加齢医学研究所で長年にわたってトロトラスト発がんを研究され、内部被ばくの問題点を明らかにしてこられました。
また福島原発事故後、旧警戒区域の動物に取り込まれた放射性セシウムの体内分布、健康影響などを研究されています。
福本さんのお話を通じて、内部被ばくへの理解を深めていきたいと思います。 
(*トリウムの元素記号はTh。トリチウムではありません。)
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2017年10月10日 (火)

可搬型モニタリングポストの数字はどうしてサーベイメーターより小さいのでしょう?

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 5月下旬、私たちは福島県浪江町の避難指示が解除された区域の空間線量率を測りました。使ったのは携帯用の放射線測定器、いわゆるサーベイメーター(シンチレーション式)の堀場製作所Radiです。可搬型モニタリングポスト(左の写真、通常、金網で囲われている)の測定値はRadiの約半分でした。なぜこんなことになるのでしょうか?

コンクリートブロックと蓄電池で遮蔽

 検出部は四隅のコンクリートブロックの上の金属板に乗せられ、下には蓄電池が置かれています(左上の写真)。真ん中の写真にあるように、Radiの値はモニタリングポストのすぐそばでは1.368µSv/hなのに、検出部の上では1.054µSv/h(右の写真)でした。23%も低下しています。

可搬型モニタリングポストはGy(グレイ)、サーベイメーターはSv(シーベルト)

 福島県内に579台(2017.9現在)設置されている可搬型モニタリングポストは、もともと原子力施設事故で飛んできた放射能を検出するもので、空気が吸収したエネルギー(空気吸収線量)を測り、Gy/h(右上の写真)で表示します。Radiなどサーベイメーターが表示するSvは、人の被ばく線量を表すもので、被ばく線量を安全側に評価するため、セシウム137のガンマ線の場合、空気吸収線量の1.2倍です。従って可搬型モニタリングポストの数字はサーベイメーターの数字の1.2分の1(=0.83倍)です。遮蔽と合わせると、可搬型モニタリングポストの測定値はサーベイメーター測定値の64%という計算になります(0.83×(1-0.23)=0.64)。

リアルタイム測定システムはSv表示です

 311以後福島県内に設置されたリアルタイム測定システム(左の写真 3,101台*)はサーベイメーターと同様、Sv表示ですが、値はサーベイメーターの8割程度でした。その理由はまだよく分かりません。いずれにせよ、放射線はどんなに低線量でも人体に悪影響を及ぼすことを忘れてはなりません。

 PDFはこちら
 

2017年10月 8日 (日)

10.31落合栄一郎さん懇談会のお知らせ

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 カナダ在住の化学者・落合栄一郎さんは「原爆と原発」(2012年5月)、「放射能と人体」(2014年3月)、「放射能は人類を滅ぼす」(2017年1月)などの書籍を相次いで出版、放射能の危険性に警鐘を鳴らしてこられました。

 今回の来日に当たり、落合栄一郎さんから以下のお話をお伺いし、質疑応答、意見交換したいと思います。

 本年「核兵器禁止条約」が国連で成立した。核をまず兵器に利用したその間違いをようやく1世紀後に、人類の多くが認めることができた。しかし、核の平和利用の問題に関しては、国連の会議でも、意識すらされていないようである。
 問題の根本は、それがつくり出す放射性物質からの放射線が、生き物にとって非常に危険だということである。この講演では、これまでにあった、原発事故のみならず、あらゆる場での放射線による健康障害を概観し、なぜそうなのかを考えてみたい。そして、その結果、放射線を出す物質はもうこれ以上作り出してはいけないのだ、核兵器禁止ではなく、「核禁止」をこの世紀のうちに、実現しなければならないということを訴えたい。
 

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PDFはこちら

2017年10月 5日 (木)

9.30 総合討論会の報告

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9月30日夜、文京区アカデミー茗台・学習室Bで「学習する会4周年 総合討論会 ー何でも聞ける・話せるー 311から2395日の放射能」を開催しました。

 今回はチラシを配付していないのですが、30名の参加で盛況でした。
 最初は「学習する会 4年間の歩みと今後の方向」(温品惇一)です。
 資料はこちら
 スライドを1枚選ぶなら
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 続いて「原子力規制委員会 放射線審議会と環境放射線モニタリング技術検討チームで進行中の問題」(瀬川嘉之さん:高木学校)
  「現存被ばく状況」という枠組みを前提としている問題
 線量限度の確認が消される問題  
 
 資料はこちら

 3番目は「『情報を取りに行く』とは? どう追い、どう読み、どう選ぶ? そして、何ができる?」(菊池京子さん)
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 休憩のあと、"なんでも聞ける話せる放射線・放射能"質疑討論。
田島さん作成の「放射能の基本・質問の呼び水」を参考に、寄せられた質問に会場から応えました。
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 今後の学習会  申込先:anti-hibaku[a]ab.auone-net.jp([a]を@に代えてください)
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  落合栄一郎さん懇談会
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  第40回被ばく学習会
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  第41回学習会
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2017年10月 2日 (月)

10.22 第39回被ばく学習会 お母さん原告が語る 帰れぬわが家、避難の6年 歪んだ原発推進と帰還政策の中で、『被曝したくない』は、わがままですか?

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 チラシPDFはこちら
 311から6年半以上。東京に避難している方々が国と東電に損害賠償を求めている福島原発被害東京訴訟第1次、第2次提訴は10月25日に結審の予定です。原告の方に以下のように、今の思いをお話しいただきます。
                  
いわゆる『自主避難者』は、どうやって作られたか。当事者が語る残酷な実態。避難元の現状。分離避難の苦しみ。放射能に引き裂かれた父、母、子、そして祖父母たちの6年。避難者差別、いじめ、分断される被害者たち、くじけていく避難者の今。避難こそが被害なのか? 汚染や被曝を被害と認めない国に対して、司法の判断は? 避難住宅問題と帰還政策の中で、作られる貧困、消される避難者。
 

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 参加される方はanti-hibaku@ab.auone-net.jpへご連絡ください。

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